三ツ峠は花の百名山にも選ばれ、
かつては登山道沿いに数多くの花々を見て楽しむことができました。
しかしながら近年は、これまで山域にいなかったニホンジカが進出してきた事により登山道沿いは殆どの花々が食害にあってしまいその姿を消しつつあります。
現在においては植生保護の為に設置をした防鹿柵内において辛うじて花々が存在しています。
はっきりと言って登山道沿いに楽しめる花々は殆ど見られないのが現状です。


シモツケやオオバギボウシ
など見られる

花の姿はなくクマザサやイネ科植物ばかり
“アツモリソウ”など希少な植物の自生地としても知られていますが、80~90年代には山野草マニアによる盗掘で絶滅寸前の所まで数を減らしてしまいました。その後の法律や県条例により保護される体制が整ったことで辛うじて遺伝的多様性を保てる個体数が今でも守られています。しかしながら現在でも心無い者による盗掘が確認され、また花の観察や撮影目的の登山者による登山道以外への立ち入りによる自生地の踏み荒らしも多大な悪影響をもたらしています。



フジアザミ

当山荘では初代山荘主人の代から継続して三ツ峠における植物の保護作業を行ってきています。
現在では当山荘を拠点に活動するボランティアグループの「三ツ峠ネットワーク」と
NPO法人「日本高山植物保護協会」と協力して防鹿柵の設置や維持、盗掘の監視や見回り、植生回復の為の様々な作業を行っています。
保護活動にご参加ください
現在の三ツ峠の植生の状態は管理の元にどうにか成り立っています。食害の問題だけなく、冷涼な気候を好む高山植物にとって現在の温暖化による夏の異常な暑さや豪雨も非常に悪影響で、その対策も講じています。植生の荒廃を食い止めるために多くの方々のお力を必要としています。
花々とそれらを取り巻く現状に同じ危機感を共有される方、また純粋に花々や植物に関心があり自然を愛すお気持ちのある方は、是非保護活動にご参加ください。
保護活動をする中で防鹿柵内の花々の観察や植生についてのレクチャーを受けることもできます。
下に続く↓↓↓




活動にご興味のある方は三ツ峠ネットワークにより4-10月まで各月行われる例会作業にご参加ください。
三ツ峠ネットワークの事務局は当山荘が兼ねています。お問い合わせは山荘まで
TEL 0555-76-7473
山荘に宿泊で例会作業へ参加される方は、入浴・ビールなどのドリンクのサービスを受けられます。
関係団体
三ツ峠ネットワーク(各月に例会作業を実施)
JAFPA日本高山植物保護協会(三ツ峠の植生の観察会・保護活動を実施)
MFTCマウントフジトレイルクラブ(三ツ峠の植生の観察会・保護活動を実施)